ISO14001の概要
1.ISO14001とは
ISO14001とは、環境上の成果(環境パフォーマンス)を継続的に改善するための基準となる「仕組み」(=環境マネジメントシステム)を定めたものです。
環境マネジメントシステムが誕生した背景は、様々な環境問題に規制だけで対応することは難しいため、企業、行政など様々な組織が自主的に環境改善を行うことが大切であるという認識が世界的に高まったことがあります。
ISO14001は、環境マネジメントシステムの国際規格で1996年に発行され、2004年に改訂されました。
2.ISO14001の基本的な仕組み
ISO14001の基本的な仕組みは、計画(Plan)、実施及び運用(Do)、点検(Check)、レビュー(Act)に分かられており、いわゆるPDCAサイクル(デミングサイクルとも言います)に沿った形となっています。ISO14001の中では、自ら環境改善のための計画を立て、実施し、達成を点検することにより環境負荷への改善を図っていくことが求められています。

3.ISO14001の特長
ISO14001には、以下に挙げられる特長があります。
- どんな組織も導入が可能
独立の機能と管理体制が整っていれば、あらゆる種類・規模の組織に導入することが可能です。現在、ISO14001認証取得組織は、一般の企業から、自治体、学校まで広がっています。 - システムを作ることを定めており結果を要求していない
ISO14001は環境負荷を低減するためのシステムを定めたものであり、具体的な環境負荷の低減の結果を定めたものではありません。 - 改善の対象、レベルも自主的に決める
ISO14001は最小限のシステムの要求を定めているだけであり、組織として何を改善対象にし、どのレベルまで改善するのかはすべて自主的に決めてよいことになっています。 - 継続的改善が求められている
結果を直接的には要求されていませんが、システムを継続的に改善することは要求されています。改善の効果がでていないのは、システムが充分に機能していないからと考えることもできます。 - 審査登録の対象となっている
ISO14001に適合しているかどうかの確認は、第三者である審査登録機関が行います。審査の仕組みは、通常各国1つある認定機関が審査登録機関を認定し、審査登録機関がISO14001の認証を希望する組織の審査を行うことになっています。
4.効果をあげるためのISO14001
ISO14001は最小限の基本的な仕組み(骨組み)を定めたものですから、血となり肉となる点は組織が独自に考えることが必要です。ここに、うまくISO14001を使っている組織、使えていない組織に差がでてきます。当社のコンサルティングは、常に以下のことに留意しています。
- 経営と一体化させること
ISO14001は環境改善の目標を立てますが、経営の方向性と一致していないと改善は進みません。ムダ・ムラ・ムリがない効率的な仕事は環境の負荷も少なくなります。例えば、少ないエネルギーでの生産、不良品の減少、過剰在庫削減など経営上の改善は、環境上の改善として捉えることができます。 - 本来業務を改善すること
組織は社会に製品、サービスを提供することに、社会的な存在価値があります。提供している製品やサービスを環境改善することは、大きな効果を挙げることができます。例えば自動車を生産している会社ならば燃費効率の良い車の開発、行政サービスを提供している自治体ならば行政区域内の環境改善施策を行うことなどです。 - 結果の改善ではなく過程の改善をすること
出てきた結果を改善することより、発生する元から改善することも効果をあげるコツです。廃棄物は出た後に分別、リサイクルするより、そもそも発生する廃棄物を少なくすることがより重要です。




